システム金融
システム金融とは、主に中小企業経営者をターゲットにしている比較的新しいタイプの闇金業者です。
銀行などの金融機関から貸し渋りにあい、融資を受けたいが受けることができない中小企業経営者に対し、ファックスやダイレクトメールなどで融資を持ちかけます。
システム金融であることをを知らずに、申込書を送付し融資を申し込むと、申込みをしてきた借り手に対して手形・小切手を切らせ、それと引き換えに、借り手の銀行口座へ入金します。
中小企業経営者は手形、小切手の不渡りを恐れて融資額と共に利息を返済しようしますが、違法な高利息のため簡単に返済することは出来ません。
そして、その頃合いを見計い、裏で繋がっている別の違法金融業者が同じような手口で融資を持ちかけてきます。
このように、一度システム金融に関わる違法金融業者から融資を受けた経営者は、次第に借金が膨らんでいくことになります。
システム金融業者は、追い貸し等を繰り返した末に、返済期日における返済が不可能であることが判明した場合は、躊躇なく小切手・手形を取立てに回します。
取立てに回されると、資金不足で不渡りによる銀行取引停止処分を受けることになります。
システム金融という名称は、以上のようにシステム的に行われる営業形態から、業者側が名付けたものと言われています。